「津波災害デジタルツイン」3 つの機能

「津波災害デジタルツイン」は、「ハザード予測層」「社会影響予測層」「最適対応層」の 3 つの機能から構成されます。


【津波災害デジタルツインの構造】

1. ハザード予測層

 

「リアルタイム津波浸水・被害予測情報サービス」(※1)を高度に発展させ、災害前後の地震動・地殻変動や潮位条件・沖合水位などの多様な地球観測データや、海岸施設や重要施設など社会基盤のセンシングデータをリアルタイムで取り込み、スーパーコンピュータの高速演算能力とシミュレーション技術を活用することで、津波浸水範囲や浸水被害などの正確かつ高精細なハザードの予測をリアルタイムに行います。

※1:東北大・大阪大・NEC・国際航業・エイツー 世 界 初 、 地 震 発生 か ら 30 分以内にスーパ ー コ ン ピ ュ ー タ を 用 い て 津 波 浸 水 被 害 を予 測す る シ ス テ ム

2. 社会影響予測層

ハザード予測層から得られる浸水予測データをもとに、建物被害や人流への影響を予測します。 携帯電話の位置情報を活用した人流データなど社会動態データをリアルタイムで取り込み、機械学習を活用した曝露人口のリアルタイム予測や人流の滞留予測などの社会への影響・被害の予測が可能となります。


3. 最適対応層

ハザード予測層と社会影響予測層からのデータを入力として、予測される社会への影響・被害を最小化・回避するための最適な対応を、「SX-Aurora TSUBASA」による疑似量子アニーリング技術および量子アニーリング技術を併用して、組み合わせ最適化問題とし導き出します。 量子技術により得られた最適解を現実世界での救難・救助等の災害対応活動でのアドバイスとして提供します。